固まった筆の再生

筆は横着するといとも簡単に根本から固まっていきます。
夏場などは3日、p書かないと根本からカビます。

筆はある程度の期間ごとに洗っていないと根本から徐々に固まっていきます。
さりとてマメに洗うと毛が痛みます。
毎日書いている場合は3日に1度ほど筆の根本に水をかけ、筆たてに置いておくだけで平気です。

怠ってしまい鍾乳石のごとき根本から固まっていき、
気づけば半分も固まっていた。なんてことはありませんか?
一度固まってしまうと、水やお湯でも溶けない。それが墨です。
ガシガシやると毛が駄目になるだけです。

恥ずかしながら、私も過去によくそうしたことがありました。

「筆をダメにした」と捨てるのはまだ早い。


筆は1週間から10日ほど水につけることで再生させます。

単純に1週間も容器に入れっぱなしにすると、筆先が変形し癖がついててしまうので一工夫をします。
(方法)

・500ccのペットボトルを用意します。
・筆先が完全につかる程度の水を入れます。入れすぎはいけません。
・筆をペットボトルの口にセロテープで仮固定します。入念にやる必要はありません。
・1日に1から3回程度ペットボトルを横に数回振ります。
・水は毎日入れ替えます。
・1週間から10日待ちます。

これだけです。
カチカチに固まっていた墨が徐々にはげおち、水にも溶けていきます。
根本まで綺麗に復活。

こんな感じにつります。
(写真の筆は新品です)

ほぼ根本まで墨が溶けました。
この筆は5割ほど完全に固まっておりました。

(ご注意)

指でもむのは止めましょう。
毛が痛みますし、
毛のまとまりが崩れてしまいます。

投稿者: 松里 鳳煌

Calligrapher,Novelist,DTP Worker,Type Face Designer. YATAIKI representative. HOKO-KAI representative. Vice president TAIEI-KAI association. GEIMON-KAI members.

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