追悼:森寛翠

八分隷に魅せられし書家

出会いは本人より作品が先だった。師の奥方より泰永書展を託された年、作品選別を手伝っていた最中にそれはあった。二×八尺横に書かれた流麗で美しい八分隷。目を奪われた。書作品で感動を得たのは師に次いで二人目。次々に選別される作品を見て、師への不躾を承知の上で「いただいてもいいですか?」と尋ね、次点を持ち帰ることが叶う。自室の欄間に飾り一人感動に浸る日々。「どんな人だろう」想起せずにはいられなかった。その年の書展で出会った際に、古典”名を聞くより”にあるように大きく乖離を感じる。それが森寛翠という書家を余計に私に刻むこととなる。 “追悼:森寛翠” の続きを読む

鳳煌書道会のサイト新設に際し

なんとも不思議なもので今年の7月20日で最初の師である亀井鳳月さんの七回忌、8月10日で野尻茹園さんの17回忌を迎える。
不意に「なんとかしないと」そんな思いが浮かび、まずは得意とする部分でサイトの新設を思いつく。書道・鳳煌会(鳳煌書道会):http://hoko-kai.yataiki.net/
書道鳳煌会の開塾にはこの2人の後押しがある。

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